【すかいらーくグループ】わたしたちのSDGsを紹介
環境面では紙製のストローを導入したり、テイクアウト包材を土に還る素材を使用したり、太陽光パネルを使用したCO2排出量実質ゼロ店舗の開発をしています。
また、ガストなどすかいらーくグループの店舗でグラスワインを販売しているのですが、地域貢献を目指しイタリア現地の女性醸造家を採用しています。女性の醸造家は珍しく、女性が活躍でき、性の格差がない地域の活性を目指した調達を行っています。
購買部として持続可能な調達というところでは、環境配慮、人権、アニマルウェルフェア、動植物の多様性を調達に対して取引先へのアプローチがメインの取り組みになります。
※アニマルウェルフェア…家畜が最終的な死を迎えるまでの飼育過程において、ストレスから自由で、行動要求が満たされた健康的な生活ができる状態にあるとともに、それによって人も家畜から癒しを受けるなど、家畜と人が相互に満ち足りた生活を与え合っている状態
SDGsをはじめたはなし
すかいらーくグループとしては、昔から「生産者に供給していただく」という文化を先輩方から脈々と受け継がれていて…第一に美味しい料理を提供するためのサービスがあり店舗があり、人を大事にするというベースがあり、環境面や健康経営に取り組んできました。
SDGsとして意識し始めたのは、東京オリンピックの時にお弁当を供給する側に入った時ですね。SDGsが真っ盛りな時期でもあったので、生産背景が求められるようになり持続可能な調達に取り組みはじめました。
オリンピックの基準に適用するお弁当は完成したのですが、オリンピックが終わると同時にそうした管理がなくなってしまうのもどうなのか、という想いがありました。今後はそういった持続可能な調達は必要になるだろうと購買部の中で話し合い、会社の中に落とし込んで進めるべきではないかということで始まりました。そこで持続可能な調達「ISO20400」の取得に着手しました。
外食業界初のISO20400取得にいたった経緯のはなし
ISO20400を取得するには書面だけでは難しく、国際機関から、ストーリーやPDCAサイクルを回せているかのチェックが入りました。
元々、我々は工場の品質・安全・衛生チェックを一次サプライヤーだけでなく、二次サプライヤーまで実際に作っているところに入り込んで一緒に作り上げる風土がありました。まず、取引先にCSRチェックシートをお送りし後日バイヤーがおもむいて実際にチェックを行い、運営方法のヒアリングや書面での確認をするようにしたんです。
元々、実際に取引先に足を運ぶやり方しか我々は知らなかったのですが、一般的には、一次サプライヤーまでのやり取りはあるものの、二次サプライヤーやその先に関わる方と話をして決めるということがなかなか難しいと国際機関の審査員からお伺いしました。
さらにはバイヤーの教育が重要で、質疑応答のシミュレーションや、チェックシートの点数を全員でフィードバックすることで、バイヤーによって基準がぶれることがないように研修しています。
成功した、努力したはなし
CSRチェックシートの作成など前例があまりないので0から1の設計が苦労しました。
野菜と野菜以外の2グループで分かれていまして、野菜はISO20400に近い管理システムを追いかけることができたので判断しやすかったのですが、野菜以外が前例もなく判断が難しい…
バイヤーが20人いるので、20人全員の目線を合わせるのは大変でしたが、トレーニングしながら基準を設定する改善行動が不足点ではなく評価点となりました。
他には取引先の方々の理解を得ることがはじめは難しかったです。取引が終わるのかと心配されたりしたこともあって、生産者の方と丁寧にコミュニケーションさせていただきました。
今までだと美味しくて品質が良く、安くできていれば適正といった基準だったんですよ。
今後は商品に関わっているすべてのひとの生活水準が上がり幸せになり、なおかつ我々の子供や孫が生きていくうえで大気汚染や海洋汚染、土も痛めていない地球環境であるのが普通の基準になるように伝える役割を担っていけたらという想いでプランをつくっています。
わたしたちのみらいのはなし
今は戦争が始まったり、温度の上昇などで飼料用の餌がなかったり、調達価格が値上がりして、このままでは調達が成り立たなくなってしまいます。今後の調達は重要度の要素も変わり、商品の特性も変わってくる、バイヤーも変わっていくので環境の変化に対応できるように後輩に引き継いでいけるようなシステムを構築していきます。
地域貢献、循環型社会の面では、アジアにはまだまだ貧しい国が多いので、貢献できるような活動を2011年から始めています。すかいらーくのコーヒー、例えばドリンクバーでもいいのですが、コーヒーを飲んでいただく事で、ラオスの子供たちの教育や図書館の設置など貢献活動に参加できます。現地に行くたびに少しずつ改善されているのですが、まだまだ靴を履いていない子供たちがいて、子供たちの生活水準が上がっていくことをいつも願っています。
生活水準が上がった地域の労働者が作ってくれたモノの方が、結果として品質が良くなる、歩留まりが上がるので結果として値段も安くなる、この循環を作るのは最初は大変なのですが、みんながムリ無駄することなくいいモノが供給できる、「みんなが幸せになる循環型社会」を目指しています。
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