【てんのうじ ZOOガーデン】第2回目、第4回目をレポート
天王寺動物園と大阪府が共同で園内に小さな畑を作り、協力農家の指導の下、野菜などを育て飼育している動物に給餌体験ができる取り組みを第4回にわたり開催しました。
てんのうじ ZOOガーデン第2回目
第2回目は第1回目で種からご自宅で育てた小松菜・チンゲン菜とイタリアンライグラスの苗を持参し動物園内にある小さな畑に植えました。
小さな畑は動物園の堆肥(動物のフンが元となる植物に必要な土)が使用されています。
大人も子供も一緒になり真剣に農家の方のお話を聞き、大切に苗を植えていました。
土に触れるだけでなく、お父さん、お母さん、新しくできたお友達、バッタとも触れ合いながら楽しく農に触れる時間となりました。
第2回目は苗を植えるだけでなく、小さな畑で使用されていた堆肥の話もしていただきました。動物のフンを堆肥に変えるコンポストを見学したり、実際堆肥になった土を間近で見せてもらう事ができました。堆肥は想像してたより匂いもなく、見た目はほぼ土とかわらず、みんなで驚きました。
第2回目は他にバックヤードツアーや動物の給餌を目の前で見学できました。目の前でシマウマとエランドが駆けっこを始め迫力満点の大興奮で第2回目を終えました。
てんのうじ ZOOガーデン第4回目
第4回目は第2回目の約2か月後に開催しました。
第2回目で植えた小松菜・チンゲン菜とイタリアンライグラスの収穫からスタートです。
苗が大きく育っている畑を発見した子供たちは、驚きと嬉しさで畑に駆け寄りました。
大きく育った小松菜を収穫している姿は笑顔で溢れ、収穫の喜びを実際に体験できました。
小松菜、チンゲン菜、イタリアンライグラスはカゴいっぱいになり、いざ動物の元へ!
給餌場についてまず驚いたのはキリンの大きさ!迫力と可愛さにみんな給餌するのを忘れていました(笑)
その後、安全な餌のあげ方をレクチャーしていただき、子供だけでなく大人も童心に戻り動物たちに給餌しました。
今回は特別に普段ではなかなか見れないカバの給餌を見学できました。カバにも収穫した小松菜、チンゲン菜、イタリアンライグラスをあげたのですが、小松菜は初めてあげたようで少し警戒してあまり食べませんでした。大きなカバの体と鳴き声は迫力があり、間近で見学できる貴重な体験となりました。
てんのうじ ZOOガーデンの取組みを体験して
ZOOガーデンは天王寺動物園と大阪府が「農にふれる」ことや、生き物のつながりの大切さを体験できる場を提供する目的で開催しました。
野菜や牧草を種から育て、収穫し育てた野菜や牧草を動物に給餌し、給餌された動物から排泄されるフンや、食べ物の残渣から堆肥がつくられ、また堆肥から植物が育つという資源循環をすべて体験する事ができる取り組みでした。
この体験を通し、動物も人間も自然の恵みがないと生きていけない事を学ぶことができます。てんのうじZOOガーデンに実際に参加して体験することで農への関心が強くなり、生活の中の生物多様性をより意識する事ができました。一人一人が積極的に農に関わることで、自然の恵みを少しずつ豊かにすることができると感じられる取り組みでした。
「なにわ農空間HOTORI」
毎日をスタートしよう!