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【ユニリタプラス】わたしたちのSDGsを紹介


SDGsをはじめたはなし

ユニリタグループは「IT課題解決・事業課題解決・社会課題解決」の3つを軸とし、価値あるサービスの提供に努めており、その中でも「社会課題解決」を重要なミッションとして捉えています。しかしながら、サービスを提案するお客様の多くは企業の情報システム部門になりますので、「社会課題解決」には少し遠い位置にあると感じています。実際に社会課題のひとつである農業の課題を解決するITサービス や交通データの収集・可視化・分析サービスを提供しておりますが、そこに関わるメンバーはグループ全体からすると非常に少ないです。社会課題解決をミッションとして掲げる会社として、まずは社員が「社会課題」とは何かを身近に感じ、理解していくことが重要と考え、研修から始めました。
出来るだけ社会課題を身近に感じ取れるような内容の研修を探す中でサスティナビリティ研修というものを知り、グループ研修に取り入れることにしました。(ユニリタ コーポレート業務本部 金子氏)

どのようなSDGsの取り組みをされていますか?

ユニリタグループでは、地方の過疎化に伴うさまざまな交通課題を抱えている事業者および地方自治体や と一次産業の活性化を支援するため農業関連事業者の課題に対し、さまざまなソリューションを提供しています。企業におけるデータ活用とITシステム運用の自動化・効率化を支援してきたノウハウを活かし、交通課題に対しては、位置情報やセンサー情報とAIを組み合わせたソリューションを、また農業課題に対しては、作業内容とそのコスト、収穫や出荷情報などの「データの見える化」で、圃場単位、作付け単位の収支を知ることができるサービスを提供しています。「データの見える化」を行うことで、農業事業者がこれまで見えづらかった栽培途中の問題点や圃場単位の収支をもとに、作業や営農を振り返り、改善の糸口を見つけていただくこと、そして「より質の高い作物を生産する」「より収量を多くする」「より作業の無駄をなくす」などのお手伝いをしていきたいと考えています。(ユニリタ 金子氏)
ユニリタプラスでは、社員ひとり一人ひとりがSDGsの17GOALSを意識するため、インスタグラムへの投稿も行っています。身近にある17GOALSを探しながら写真を撮っていくうちに、SDGsに対しての意識が上がっている実感があります。もちろん、冒頭で説明されましたサスティナビリティ研修を当社でも取り入れ、社員それぞれが社会課題に対しての理解を深めています。(ユニリタプラス マーケティンググループ 穂藤氏)

サスティナビリティ研修の内容を教えて下さい

SDGsについて座学で学び、カードゲームによる擬似体験をする基礎編と、実際にある社会課題の解決をカードゲームで体験後、ユニリタグループのリソースとソリューションを組み合わせて新規事業アイデアを創出するワークショップの実践編との2部構成で研修を行っています。ユニリタグループ全体で約700名の社員に対し、基礎編に関しては300名以上の受講が完了しています。研修は必須ではなく、自主的に参加するスタイルを採用していますが、グループ会社の社員も積極的に受講しています。 (ユニリタ 佐々木氏)
基礎編の研修内容ですが、座学形式で17GOALSの説明を受け、サスティナビリティが今の自分たちに近いのか?遠いのか?を考えてもらいます。次に、地方創生をテーマにカードゲームを行うのですが、グループ単位で人口減少を続ける架空のひとつの街を取り上げ、各グループがそれぞれの立場から自分たちの街をどんどん良くしてもらいます。具体的には「暮らし」「環境」「経済」「人口」の4つのポイントを良くしていくことを目標にワークを行います。(ユニリタ 佐々木氏)
自分たちの街の「暮らし」「環境」「経済」「人口」の各パラメーターを上げていくのですが、マグネットを使用し、結果が一目瞭然で分かりやすく、楽しいだけでなく何に気をつけないといけないのかが体感しやすくなっています。(ユニリタ 鈴木氏)
例えば、人口が減少すると経済がまわらない、経済をまわそうとすると環境を破壊してしまうといった、それぞれの関係性についてカードゲームを通じて実感することができます。また、実際にゲームを通して何を感じたかが一番大事なので、各自のアクションが何に繋がっていくのか、どうして企業でSDGsに取り組む必要があるのかをじっくりディスカッションするようにしています。(ユニリタ 鈴木氏)

実践編では、実際にある世の中の社会課題の事例を解決するために、ソリューションを組み合わせ、どのような新規ビジネスを立ち上げることが、企業としての社会課題解決の実現につながっていくのかをカードゲームで学ぶ研修を行っています。新規事業の立ち上げに必要なリソースや資源、お金を考えつつ、課題を解決するにはどのようなソリューションを組み合わせるといいのか、または、どのような新規事業が立ち上げるべきかを考えていくことでより実践的に学ぶことが出来ます。(ユニリタ 佐々木氏)
さらに応用編として、ユニリタグループのリソースや強みを活用し、未来にどんな新規事業が立ち上げられるかということをディスカッションしてもらい発表します。特にユニリタグループ社員が交わる時は、さまざまな社会課題解決のアイデアが生まれています。(ユニリタ 鈴木氏)

研修に参加されたみなさまの感想を教えて下さい

これまでの「自分たちのビジネスで社会に対して何が出来るか」という考え方を「社会課題を起点にして、何か出来ることはあるか」という考え方に変えてみる、新しいインプットがありました。研修前は各々に、SDGsへの認識や実際の取り組みに対する知識の差があり、当事者意識が身に付いていなかったように思います。研修を通した疑似体験とそれに基づくアイデアを発想することで、徐々に意識が変わり、家庭で出来るSDGsについて考えたり、日本が抱えるさまざまな社会課題に目を向けるようになったりと、より良い変化に繋がったことが大変良かったと感じています。(ユニリタプラス 三澤氏)

努力したこと、成功したことを教えて下さい

まず研修に取り掛かること、これが一番苦労しました。ユニリタグループの経営戦略としては、サステナビリティ基盤の強化を掲げています。この戦略のひとつとして本研修の位置づけを明確にすることが必要でした。社員全員が、研修の位置づけを知り、自発的に参加してもらうために、社内向けの“研修だより”を創作し、研修模様を紹介しました。実際の研修では何をやるのか、また、受講者の体験談や感想を掲載しました。受講申し込みが増えていくにつれ、掲載内容も工夫していきました。(ユニリタ 佐々木氏)
その他、ユニリタグループ会社の社員に研修を広めていくにあたって、地方に会社があるため物理的な距離の問題や、お客様先に常駐する社員を多く抱える会社への展開など、できる限り多くのグループ社員が参加できるようにするための調整には大変苦労しました。ユニリタプラスに対しては、大阪開催の機会を作り、お客様先に常駐する社員の方が多い会社向けには、受講機会を増やす調整を行うなど、各社と相談しながらいろんな機会を作って開催しました。ほとんど受講者が「本当に楽しい研修だった」と感想を寄せてくれたことが、運営側の励みになりました。私たち自身もこの研修を体験しており、ちょっとした気づきとアイデアを広げていくことが、SDGsに繋がるという実感を得られたと思います。(ユニリタ 鈴木氏)

これからの(みらいの)話を教えて下さい

実践編の研修では、新規事業の立ち上げについて取り組みましたが、実際は容易なことでは無いと思います。まずは、社員が自発的に集まりアウトサイドインの考え方でいろんなテーマについて考え、どんな取り組みが出来るかを考え続けることが大事だと思います。研修後もこれらの意識付けを引き続き行うこと、その先にユニリタグループとしてどんな社会課題をどのように解決する事業を立ち上げていくか、この発着想をSDGsの考え方で行っていくということをやっていきたいです。研修だけにとどまらず、経営層と共にグループ全体で一緒に考えていく事で実現できると思います。具体的な目標として、3年後には毎年ひとつ以上の社会課題を解決する新規事業が立ち上る状態にしたいと考えています。目標達成に必要な研修内容や、その研修を実践で活かす方法など、幅広い視野でグループ一体となって取り組んでいきたいと考えています。(ユニリタ 金子氏)

ユニリタプラスとしては、地域に根差した活動を続けて行きたいと思います。SDGsのような大きな取り組みは、自分たちだけでは到底できないと思います。既にSDGsに積極的に取り組まれている企業さまと一緒になってSDGsを実現していくような形にしたいと考えています。そのためにも、現在大阪府で取り組んでいるSDGsパートナーとしてサポート企業に参画し、当社自らがSDGsを盛り上げていきたいと考えています。(ユニリタプラス 穂藤氏)

また、ユニリタプラスが提供するサービスには、企業のIT課題や事業課題を解決するITサービスがあります。主なソリューションとしてシステム運用の自動化がありますが、これらはお客様の業務の効率化を支援するものです。業務の効率化により働く時間が短縮される事で、残業なども減り、結果、無駄な電力消費を抑え、CO2の削減といった環境配慮の一助となります。またより生産性の高い業務へのシフトと働く時間の短縮で「働きやすい環境」が整い、社員のエンゲージメント向上にもつながると思います。当社は、これからも企業の課題解決を支援することで、働く人の効率化や生産性向上などに貢献し、SDGsの17のゴールにもつなげて行きたいと思います。(ユニリタプラス 三澤氏)

企業紹介
株式会社ユニリタプラス
ユニリタプラスは、西日本のお客様を担当し、今年で創立8年目を迎えました。私たちは「徹底した顧客視点」を強みとし、データ活用ソリューション、IT運用管理ソフトの販売・サポート、課題解決型サービスを提供しています。お客様の立場に立ち、ノウハウと最新技術、パートナーとの連携を活かして最適な解決策を提案し、導入後も手厚いサポートでビジネスの成功を支援します。
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