【天王寺動物園】わたしたちのSDGsを紹介
当園では堆肥(動物のうんち)を活用し緑を増やす取り組みを行っております。
動物のうんちや残ったごはん(残渣物)をコンポストに入れて堆肥化しています。
堆肥を活用する上で、植物への生育の影響についても注視しながら今まで廃棄していたものを捨てずに活用しています。堆肥を活用する事が核ではなく、なぜロスがでたのか?ロスを無くすだけではなく関わる方々の考えや行動のきっかけづくりになることが大事。
堆肥をきっかけに環境にふれる機会を増やしたいですね。
当園でのSDGs取り組みhttps://www.tennojizoo.jp/mission-vision/sdgs
SDGsをはじめたはなし
元々、園として様々な取り組みをしていましたが、大阪万博の共創チャレンジに登録したことが大きく動くきっかけになりましたね。
当園では「堆肥」を軸にした取り組みと「動物福祉」を軸にした取り組みの2つを共創チャレンジに上げています。
大阪万博は様々な方の目にとまるので活動を発信し、興味をもっていただけるきっかけづくりになるのではないかという想いもあり本格的に取り組み始めました。
成功した、努力したはなし
企業様や共創チームさんと何度かイベントを開催しているのですが、実際にやってみて思ったのは、皆さんが緑に関する関心をすごくもたれているということです。
「体験型」のイベントにしたくて実際に土に触れたり、苗木の植樹イベントで苗木に触れたりしてもらいました。
アンケートの反響が大きかったのは、小さなお子様(3歳以上から)に参加していただいたのですが、「小学生以下で参加できるイベントが少ないので嬉しかった」という声や、近郊に住まれている方からは「緑にふれる機会があまりないので、貴重な体験になった」など、満足感を感じていただけました。
植樹イベントで植樹した苗木を園内で展示しているのですが、イベントに参加された方が苗木の成長を気にされて、また来園されている姿を見た時は濃い経験を提供する事ができたのかなと感じています。
てんのうじZOOガーデンではどういった体験ができますか?
てんのうじZOOガーデンの目的は「農にふれる」ということを軸にしています。
緑にふれる、土にふれる、植物を育てることで関心を持つ行動へ繫がるきっかけづくりになればと。
今までやっていなかった取り組みとして、動物も人も食べられる野菜と動物しか食べられない牧草を、種まきの段階から育ててもらっているのですが、いくつか自宅でポットの状態で育てていただきます。育ててもらう過程で上手くいけば成長過程を肌で感じていただけますし、上手くいかなかったとしても育てる難しさを感じてもらえるので、良かったかなと思っています。
他には、お子様の集中力がきれて飽きないように工夫しています。例えば動物を出して触ってもらったり、生き餌しか食べない動物もいるので、どじょうや子どもの好きな芋虫を見てもらったりして飽きない工夫をしました。親御さん方は嫌がられている方が多かったですけどね(笑)
次は子どもの好きなうんちの話でやっていこうかと思っています。
わたしのみらいのはなし
これは個人としての話で、天王寺動物園としての…ではないのですが、動物のうんちって必ず出続けるので、環境を配慮するとずっと廃棄をし続けるのは難しいと思っていまして…
出来れば「バイオガス発電」といって、動物のうんちを発酵させて出たガスで発電する方法があるのですが、それを天王寺動物園で実現したいなと思っています。ですが、なかなか園のうんちだけでは量が足りなくて…
ただ、残渣物でも発電はできるので、園で足りないのであれば、園内のレストランや近隣の施設から廃棄となる残渣物を集めて、それを使って発電できれば、この「天王寺」というエリアで持続していける施設になれるのではないかと思っています。
まだまだ、課題は多いとは思いますが、この「天王寺」エリアの中で動物園がみんなにとって必要な場所となり、みんなで天王寺を持続可能なエリアにしていければすごくいいと思うんです。
毎日をスタートしよう!